いきなりのピンチからスタート
この時期の高松沖では魚は浮いていることが多く、魚探で魚を探すことができるのが通常です。
しかしこの日は朝から魚探に魚が映りません・・・
前の週まではタイそのものも映っていましたし、イワシが入っていたのでベイトを探すこともできました。いつまでも同じ状況はつづかないということですね。
なかなか読めない展開での釣りをスタートすることになりました。
ランガンスタイル
魚はすぐにみつからなかったのですが、幸い風があまり無い日でした。
なので、船で走りながら魚探を確認し、魚がいそうならすぐに船をとめて釣ってみるということが出来る状況でした。
風があると、船を止めて、潮にたてるためにスパンカーで調整するか、シーアンカーを入れて釣りをする必要があります。私は特に冬はシーアンカーの釣りをします。
これは、中層に映るタイを釣る場合、中層まで巻き上げる時間が必要で、その間船を操船することができないため、何もしなくても船が潮に同調するシーアンカーでの釣りが有効になるためです。
まあ、ちょっと船の事情で、あまりギアに負担を掛けたくないのでスパンカーでの釣りは極力しないようにしているというのもあります。
いずれにせよ、風が無い状態なら、ランガンスタイルでの釣りが可能となり、エリアを広く探ることができるのです。
ボトムの魚を狙うも・・・
しばらく船で魚を探しては釣るというスタイルで釣りをしてみますが、全然魚探に明確な魚の反応が出ません。
こういう状況では、浮いている魚がいないと判断し、ボトムに張り付いている魚を狙うしかありません。
ボトム付近にいる魚は中層の魚と違って魚探に映りにくいです。
もちろん、ボトム付近になんか怪しい・・・・という反応ぐらいは出るのですが、中層の魚のように明確には判断し難いので、ボトムの魚はとにかく釣ってみるしか無いのが現状です。
ということで、潮もそこそこ流れるし、ボトムの魚を釣ろうとするのですが・・・
長年魚探に頼った釣りをしてきているので、魚探に魚影が全く無い状態で釣りをすることができません・・・困ったモノですが、長年の習性はなかなか抜けないですね。
これはかなりピンチです!
NEWリールの新機能を使って探る
今回の釣行から新しいリールを導入しました。
【SHIMANO 23ENGETSU PREMIUM 151PG】
今回の炎月には二つの機能が追加されました。
①指定巻き上げ数に応じたアラーム機能
②巻き上げが重くならないメカニカルブレーキ
①の機能は、設定した数量巻き上げた時に、ピッ!と音が鳴る機能です。
炎月プレミアムにはカウンター機能が元からあるので、リールのカウンターを見ればどの程度巻き上げたのか把握はできるのですが、タイラバでリールを巻く場合、画像のように構えることが多く、カウンターを見ることが角度的にできません。
なので、音で巻き量を知らせてくれるのは、レンジコントロールする上で非常に便利で、中層の魚を釣るのに非常に良い機能です。
②の重くならないメカニカルブレーキは、フォールスピードを調整するのに便利です。
これまでの炎月でもフォールレバーといって、ワンタッチでメカニカルブレーキを締めたり緩めたりできる機能が付いていたのですが、この機能でメカニカルブレーキを締めると、同時に巻き上げ抵抗も増えてしまって、巻き上げが重くなってしまうという弊害がありました。
巻き上げフィーリングが何より大事なタイラバにおいてこの弊害は致命的で、これまでほとんど使っていない機能でした。
これが、今回の炎月ではフォールはおそくなるけど、巻く時には抵抗にならないという機能になっており、どういう仕組みかわからないのですが、非常に使える機能になりました。
中層の魚はフォールしてくるモノに対して、あまり早い動きだと警戒してしまうことがあり、場合によっては逃げてしまうこともあったのですが、フォールスピードを巻き抵抗を変えること無く調整できるのは、非常に便利になりました。
こんな機能を使いながら、たまにですが映る中層のタイを狙っていきました。
中層の魚がいる場所を発見!
釣りを始めて2時間
かなりうろうろをポイントを巡り、ようやく中層に浮いた魚を発見しました。
そのうち魚探に映るタイラバをおいかける魚影もあらわれますが、なかなかバイトまで至りません。
巻き速度を調整して早くしてみたりゆっくりにしてみたりしますが、見るだけという状態。
目と鼻の先まで追ってきても帰ってしまいます。
しかし、朝のノー感じからすればかなり良い状況
粘り強く巻き続けます。
ファーストバイト・ファーストフィッシュ!
追いはあるもののバイトが出ない状態でしたが、そのまま巻き速度はスローで中層まで丁寧に釣りを続けました。
そして待望のバイト!
しかし、冬独特の反転しないバイト。
浅く掛かった状態でそのままこちらに泳いできます。
タイは泳ぐエサ(小魚やエビなど)を捕食する場合、頭側を噛みに来てバイトした後は反転するのですが、この時期のタイはノリやアミなど流れているだけのエサを捕食しているため、エサを捕食してもそのまま反転せずにそのままの方向に泳ぐ傾向があります。
このため、タイラバへのバイトも同じように反転しないことが多くなります。
タイラバにおけるフッキングは、バイトしてきたタイの口周辺に鈎が浅く掛かり、そこからロッドで合わすなり、リールを巻いて合わすなりして、鈎のカエシ部分まで貫く必要があります。しかし、魚がこちらを向いて泳いでいる場合、鈎を刺そうとする力をいくら加えても、すーっとこちらに来られては鈎が刺さる力は作用しなくなってしまいます。いわゆる反力が無い状態になるのです。
ですから、この時期の反転しないタイを掛けるのは難しく、掛けてもばれることが多くなってしまいます。
バイトが出た状態から5mぐらい巻きましたが反転しないため、仕方なく巻き合わせでフッキングしました。
難しいバイトでしたがなんとかフッキングすることができ、ファーストフィッシュをとることができました。
この魚は本当にうれしかった!
ハリの工夫
冬の時期は先に言ったようなベイトの関係からバイトが浅く、フッキングも難しくなります。
実際、最近かなりバラすことが多く、なんとかしてキャッチ率を上げられないかということで、今回の釣りでは3本ハリでのセッティングを使っていました。
まあ、ハリを増やせば掛かるというものでもないのですが、今回のセッティングでは冬のタイの状況を考えて3本ハリとしました。
タイラバのフッキングは大半がヘッドのすぐ後ろのハリ、上の写真で一番上にあるハリへのフッキングとなります。これはタイラバに向かって回り込むようにしてバイトすることが多いためです。
しかし、一番前のハリにフッキングしても、フッキングが甘いとバレてしまうことが多くあります。この時にキャッチ率を上げてくれるのがフォローフックで、上の写真で指でつまんでいる真ん中のハリです。一番前のハリに掛かった状態のタイが反転して暴れているうちに、フォローフックが口の周りや胸びれあたりに掛かり、キャッチ率がアップします。通常のセッティングはこの2本のセッティングとなります。
しかし、冬の時期のタイは先ほど言ったように流れているエサを捕食していることが多くなり、一番上のハリに掛かるための「回り込んでヘッドのすぐ後ろにバイト」という形が崩れる傾向にあります。もちろん一番前のハリに掛かっていることが多いのですが、上がってこないバイトだけのタイは、後ろからふわっとバイトしているのではないかと考えました。
つまり、流れているだけのエサは追いかける必要がなく、後ろからすーっと近づいて、そのままバイトしちゃうのではないかと思うのです。
そこで、一番下にもう一本、ネクタイの後ろぐらいに位置するハリを加えてみました。こうして、この工夫が効いたかどうかわかりませんが、無事ファーストフィッシュをキャッチできました。
ここからが地獄でしたww
釣り開始から3時間でようやく魚をキャッチでき、魚探反応も良い状況が続いたのでこのまままだ釣れると思ったのですが・・・・この後は釣れず1枚で終わってしまいました・・・
しかし、かなりチャンスはあったんです!
先のフックの工夫が上手く機能しなかったのか、はたまたタイの状況が渋かったのか・・・
この後もバイトや追いがあって、フッキングまで持ち込めた魚も2枚いたのですが、ことごとくばらしてしまいました・・・・
フックの工夫も不発!
こうやって、上手くいったと思ったら、それがすぐに覆ってしまう。
これが釣りですね・・・
動画もご覧ください!
ということで、以上の内容の動画になります。
お時間ありましたらご覧いただけるとうれしいです!
ではではまた!